松本城(長野県)

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松本城(まつもとじょう)とは

長野県松本市にある、天守が国宝指定された5城(松本城、姫路城、犬山城、彦根城、松江城)に数えられる名城である。

古くは、深志城(ふかしじょう)と呼ばれ、その漆黒の威容から烏城(からすじょう)も呼ばれることもあるが、松本市教育委員会は文献上では烏城と呼ばれたことはないと否定しているなど議論を醸している。

1872年(明治5年)に天守が大蔵省(当時)によって競売にかけられ、松本城は、解体の危機を迎えるが、市川量造氏らの地元の有力者の尽力によって買い戻されて難を逃れ、当時の威容を今に伝える。

典型的な平城であり、本丸・二の丸・三の丸ともほぼ方形に整地されている。現存する12天守の中では唯一の平城として知られている。

松本城の概要

築城年 1504年(永正元年)
所在地 長野県松本市
古い地名での所在地 信濃国筑摩郡、筑摩野松本
別名 深志城、烏城
指定文化財 国宝(天守)、国の史跡
築城主 小笠原貞朝、石川数正・康長父子
城主 小笠原氏、石川氏、松平氏、堀田氏、水野氏、松平氏(戸田氏)
構造 平城
城郭構造 梯郭式+輪郭式平城
天守構造 連結式望楼型(1593年頃?)、複合連結式層塔型5重6階(1633年改)
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